我が家には ムラセキゴテン(セトクレアセア)とオキザリスが植えてあります。
ムラサキゴテンの思い出
ムラサキゴテン は、幼少期の頃に住んでいた団地に生えていました。
当時、幼稚園児だった私の目には「何だかわからない紫色の大きな木」として、いつも遊んでる場所の傍に生えているムラサキゴテンが強烈な印象として残っていました。木に見えたのはたぶん群生していて幼稚園児の背丈よりも高かったせいです。その(自分の目には)巨大な ムラサキゴテン が団地のいたるところに生えていました。
そして十年ほど前、その団地が解体されるということでその団地を訪れ、いろんな場所の写真を撮る時に、当時遊んでいたその場所の、その ムラサキゴテン がまだ生えていることに気がつき、持ち帰ることにしたのです。
正直、紫色という変わった色の他には可愛い形をしているわけでもなく、子供の頃から見ていた=見飽きた くらいの植物ではありますが、【大切な思い出】という点では大事にしている草花です。
オキザリスは
オキザリスは、これも紫色の葉をしていますが 個人的にはあまり好きではありません。ムラサキゴテンと同じく濃い紫色にピンクの花をつけ、その花は可愛いですが、ムラサキゴテンに似ているという意味で私にとっては興味をそそられないのかもしれません。しかし 母が育てていて【母が残した】という点では大事な草花であります。
ムラサキゴテン もオキザリスも、色が似ているだけでなく『非常に強い』という点も似通っています。なので、大した管理もせずプランターに放置する感じで育てていました。
10年に1度の大寒波で壊滅
しかし今年の1月末、10年に1度の大寒波という寒さが襲いました。裏庭に放置していた この2つの草花のことはすっかり忘れていて、通常の状態でこの大寒波をモロに受けました。
左横の四角いプランターに植えていたオキザリスも同じ状態です。
あまり好きではなかった草花ですが、こうなるとさすがにショックを受けました。
幼少期の頃から野生で群生していた巨大な草という印象で、大人になった私の年月を経ても勝手に生きているという印象だったので まさかこうなるとは想像していなかったのです。
親と同じようなもので、さほど好きではなかったものの失ってしまえば 思い出と大切なものが消えてしまったというショックはかなりありました。
復活の兆し
それから 2月、3月と過ぎ
ある日 裏庭途中に雑草として生えていた『 ムラサキゴテン の残骸』に変化がある事に気がつきました。
芽が出てる!
となれば、植木鉢も?
実は最初の写真は この時撮ったものだったんですが、よーく見ると
芽が出てる!
そして隣を見ると、オキザリスも
復活!!
しばらくして、庭に植えてたオキザリスも復活してきました。
元々オキザリスは冬に溶けて春に復活することがあるそうですが、
あの瞬間的な枯れ方は根(球根?)までやられてると思ったのですが、
見事に復活してくれました。
ムラサキゴテン は、もう団地もなくなったし、復活して本当に良かった。
自分が幼稚園の頃に「大きななぁ」と見上げていた草花が、ずっと傍にいてくれて、
そしてこのまま老人になって死ぬ瞬間まで一緒に居てくれたら・・凄いと思いませんか?
[追記]
2023年4月24日 オキザリス、ムラサキゴテン復活のその後
セトクレアセア 紫御殿 ムラサキゴテン パープルハート プールプレア 多年草
[…] 3月29日ムラサキゴテンとオキザリスの生命力すげぇ!で ギリギリ目を出し始めたムラサキゴテンとオキザリスですが、 […]