GUN

コルト ガバメント コマンダー ②(様子見ブルーイング)

ボクネコあるじ
ボクネコあるじ
前回紹介した Colt M1911A1 Combat Commander を
さっそくブルーイングしていきます

ブルーイング前の写真

発火目的のモデルガンなので 細かい調整はしませんが

それでも個体差があるので、最初に少しだけ
どういう具合にブルーイングで染まっていくかの様子見をします

まず、HW樹脂のモデルは出荷前に黒い塗料を塗ってあるので
前処理としてそれを剥がしていく等をしなければなりません。

その工程をすごく簡単に言えば
その塗料を剥がす → 磨く → 薬剤をつける → 磨く
という感じです

ボクネコあるじ
ボクネコあるじ
今回はその工程を軽く紹介するという感じです

試しの試しで染めてみる

表面にコーティングされている黒い塗料をヤスリで剥ぎ取り
さらに磨きこんでいくと

研ぎ出し後の写真

これがプラスチック素材とはとても思えないでしょう?
前回紹介したように、HW樹脂はプラスチックに鉄粉を混ぜたものですので
単純にヤスリで磨くだけでなく、スプーンのような硬いもので上から押さえるように
磨いていくとその鉄粉がプラに食い込んでいくようになり、そこからさらに磨き込み、
その工程を何度も何度も繰り返していくと、こんなに銀色に輝くようになるのです

ブルーイング薬品を塗り込んでいく

そこに黒錆の素となる薬品(ブルーイング薬品

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を塗り込んでいくと

試しブルーイングの写真
試しブルーイングの写真その2

こんな感じになります
ちなみにこのバーチウッド スーパーブルー液というのは劇薬です。というか毒物です

ブルーイング薬剤の写真

なので 取り扱いには細心の注意が必要です
(怖がるほどではありませんが ブルーイングをする時は作業用手袋は必須です

塗り込みの具体的な方法

「塗り込んでいく」とだけ書きましたがそのやり方はたくさんあります。

  1. 漬け込む方法
  2. 擦り込んでいく方法

1.の方法は今回は紹介しませんが、原液を薄めて水溶液を作って数時間漬け込む方法です。何倍の水溶液を作るか、何時間漬け込むかも人によります。

2.の今回の方法ですが、これも薄める人もいますが私は原液を使います。手袋をしてティッシュペーパーを折りたたみそれに原液をつけて手早くさっと塗る方法です。ブルーイングをするにあたり過去には薄めたり、布とか他の材質を使ったり、また漬け込み方法も試しましたが、自分にはこの方法が一番合っていると思いました。どのやり方が正しいというのはありません。自分の手間と完成の納得度によります。また ブルーイング仕上げの違い(ほぼ銀色で薄くブルーが入った鏡面仕上げというのもある)によってもやり方は変わってきます。

で、
本当に鉄みたいでしょう? そしてキレイでしょう?

磨き上げたといっても若干の荒さが残っています
それは製品そのものの凸凹と中古の小キズを無視して磨きに入ったからです
鏡面仕上げにしたければ、粗めのヤスリでキズを取り、徐々に番数を上げてから磨きに
入っていきます

でも趣味としては、ただ鏡面のピカピカにすれば良いというわけではありません
軍用拳銃が、光り輝く高級品に見えるって言うのもおかしいでしょう?
その程度は 個人の好みによるんですが、それを今から考えます

どの程度削るかを考える

刻印の程度から考える

買ったばかりのスライドの刻印は  こんな風になっています

刻印の写真

このモデルは個体差でなく商品的に刻印が深いようです
深いだけでなくその横が不自然に盛り上がっています

対して、反対側は

左側の刻印の写真

マルシンの社名は深いんですが、コンバットコマンダーの刻印は薄いです

逆だったら良かったんですけどね
これで社名が目立たないぐらい削ろうとすると、コンバットコマンダーの字が
完全に消えてしまいます

その削る程度を考えるというわけです

刻印をつぶさぬよう、慎重に作業

ざっくりやって こんな程度かな・・

研磨後の写真

これ以上削ると馬のマークが消えそうです
もうちょっと行けそうな感じでもありますが、この段階でギリギリまで攻めると
いろいろやっているうちに消えてしまいます

反対側はこれぐらいに

左側の研磨後の写真

コルトコンバットの部分がもう消えそうですが、それでもマルシン社名は残ってます
正直 会社アピール、ウザいです(笑)

この作業は当て木を使って全体を平らにするよう作業しています
社名を消したいのならそこだけ重点的に削れば?と思うかもしれませんが
そうなるとこの面全体が凹凸のある面になってしまいます
それは避けたいので、全体の具合から削れる限界を見ているのです

そして軽くブルーイングを試してみますが

ブルーイングの写真その1

コンバットの文字のところがまだ山のように盛り上がっていますね

個人的な好みとしては
これくらいの盛り上がりを残しておく方が良いかなという気持ちなんですが

フルイングの写真その2

この段階では 製品自体の表面の凸凹の荒さも残っています。

例えば軍用拳銃だから このままの方がよりリアルであると思えますが、ここを平らにしてピカピカにし、結果的にコンバットの文字の山も削り落とすという選択肢もあります。

また、ピカピカにした後にヘアライン加工を施すという選択肢もあります。

どこまでの加工をするか、それに正解はありません
趣味の世界ですから。

どこまでの、
どういう仕上げにするか、それは次回までに決めておきます。

 

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